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ディスプレイケース デトルフを連結しよう! 

2ちゃんねるの 「おもちゃ板」 にあるフィギュアを飾るケースについて語るスレッドにて紹介されていた
IKEAのディスプレイ家具 「デトルフ」の連結法を元に私もチャレンジしてみました。

IKEAに出向かないと購入できないことは知られた話ですが、1台でもかなりの重量(約40Kg)があるデトルフ。
必要に応じ増やしていきたいお手ごろ価格ではあるのですが、重量を考えるとそうそう台数を増やすこともできないのが悩みの種...

ケースは増やしたいけど重量の問題から手を出せずにいる私にとって、なんともどストライクなケース拡張法です。
何より6台のデトルフを11連結にした方の圧巻すぎる画像に心を動かされ、私も挑戦してみることにしました。

※必要な材料、寸法等々、連結方法の詳細はまとめサイトにとんでもなく丁寧なイラスト付きで紹介されています。
【外部リンク】 ・2ch おもちゃ板 ディスプレイケーススレまとめサイト(デトルフ連結手順)


まず、そもそも連結ってどういうことなのさ?という話なんですが、下にある2台のデトルフを例に簡単に説明を。
Detolf_kai_01.jpg

デトルフは前面(扉)、左右側面、背面の4面ガラスで構成されているのですが、2台からそれぞれ側面ガラス1枚を取り外し、、、
(色の付いた面のガラス)


Detolf_kai_02.jpg

画像の中央部 上下に追加板(茶)を設置し、外した側面ガラスを中央の前面&背面ガラスとして使用してしまおう!ということ。
※左右が元となるデトルフ(内側の側面ガラスなし)、中央が追加板(茶)を設置し側面ガラスを前面と背面ガラスとして置いたイメージ


Detolf_kai_03.jpg

連結させれば3台分(厳密には2.9台分くらい?)の広さを持つ1台のディスプレイケースに生まれ変わるというワケなのだ!
追加板(上下)と追加棚板(必要枚数分)を追加設置するだけなので、元のデトルフ2台分(約80kg)とほぼ変わらない重量で、
3台分(厳密には2.9台分くらい?)の大きさがまかなえる大容量ケースへと早変わり!! うーん、とても魅力的。


デトルフを2台所有していれば追加板1枚と連結させ3連結デトルフへ。
デトルフを4台所有していれば追加板3枚と連結させ7連結デトルフへ。
デトルフを8台所有していれば……… その人はお金持ちに違いない! 仲良くしておくのがベストな選択!



で、実際の作業ですが私がおこなった 「2台のデトルフ + 追加板 → 3連結」 を紹介していきます。
まずは板の加工図から。
Detolf_kai_04.jpg

■ 追加板 ■
連結する際、ケースの中央部に設置するための追加板が必要になります。
追加板は既存のものに手を加えるものではないので、上下2枚分を購入、用意する必要があります。
サイズは、まとめサイトで紹介されていたものをそのまんま購入(笑

追加板 : 縦365mm、横309mm、厚25mm
溝加工 : 幅6mm、深さ6mm

個体差なのか、製造された時期によるものなのかは分かりませんがモノによってサイズに微妙な違いがあったりするようです。
確認のためにも、ちゃんと計測することをお勧めします。


■ デトルフ板 ■
デトルフ板にある赤線部の加工に関しては後ほど。
こちらの板は元のデトルフを加工するだけなので別途購入する必要はありません。


Detolf_kai_05.jpg

こちらが購入した追加板。


Detolf_kai_06.jpg

私が使っているデトルフのブラックブラウンに合わせるためホームセンターで1番小さいサイズ(安いから)のペンキを購入。
実物の板に塗装が施された見本カラー(店に展示されていたヤツ)を見る限りでは1番色合いが近かった。


Detolf_kai_07.jpg

塗装終了~♪


Detolf_kai_08.jpg

全然違うっ! なんだこの色は!(笑
どういうことだ? 全然コゲてないぞ! 赤茶すぎる… 店に展示されていたのはもっとドス黒かったのに('ω`;)


Detolf_kai_09.jpg

再度、ホームセンターへ...
今は絵の具のチューブみたいな容器に入ったペンキっていうのもあるんですね。 同じメーカーだったので購入(安い)
…こげ茶に混ぜて色を作ってみたけど同色にはならん! 無理! 遠めから見れば分からんので妥協!(笑

追加板1枚を既存のカラーに合わせるのは難しいので、全部の板を同色ペンキで塗装するなりしたほうが手っ取り早いです。
木目調のカッティングシートを貼り付けてしまってもいいかもしれませんね。

追加板は購入時に溝の加工も一緒にお願いしたので、他には特に作業するところはありません。




続いてデトルフ板の加工に入ります。
上のほうにあった板加工図のデトルフ板に赤線が引いてあった場所の作業になります。

Detolf_kai_10.jpg

側面ガラスをはめ込むためにデトルフの板にも加工を施さないといけません(赤丸で囲ってあるところ)


Detolf_kai_11.jpg

元と同じ幅、同じ深さの溝を彫ります。 薄刃の精密ノコギリと彫刻刀があれば作業自体は楽チン。

画像左上 : 溝の幅に合わせて精密ノコギリを入れていきます。(赤い点線に沿うよう刃をあて赤線部を真っ直ぐカット)
画像右上 : こんな感じに切れ目が入ると思います。
画像左下 : 黄色のラインに彫刻刀(平刀)をあて、軽く突き刺すだけで余分な部分が綺麗に取れます。
画像右下 : 完成!

デトルフ板1枚につき2箇所、全部で4枚の計8箇所おこないます。 彫る向きを間違わないよう注意!
ちなみに私が使った彫刻刀は平刀4.5mm


Detolf_kai_12.jpg

デトルフ板と追加板との連結部を補強するため、I字型のステーで固定 (ケース外部・上下共)


Detolf_kai_13.jpg

ガラスもすべてはめ込んで組み立て完了(※試しにガラス棚板も仮設置)

ドラえもん、きみが帰ったら部屋ががらんとしちゃったよ。 を彷彿とさせる寂しいケース内。
いらんもんが色々と写り込んでいるけど気にしてはいけない(笑



ケースの組み立ても済んだので、次はガラス棚板を追加設置していきます。

Detolf_kai_14.jpg

ガラス棚板を乗せるのに不等辺アングル(チャンネル)を使用します(1段につき2本必要)
この不等辺アングルはホームセンターなどで購入することが可能。

商品の寸法として 2×6×20 というような表記がされていると思います。
T×A×B という表記になっているので上の例の場合は、厚さ(T)2mm×幅(A)6mm×幅(B)20mmということになります。

私は 1mm×5mm×15mm 長さ182cm というサイズを購入し、長さを112cmにカット。
ガラス棚板(4mm厚)を乗せたときに不等辺アングルの高さとガラスがツライチになるベストなサイズ!
VIVA!厚さ(T)1mm×幅(A)5mm!


Detolf_kai_15.jpg

デトルフの柱(本来ガラス棚板を置くところ)へ不等辺アングルを橋渡しします。(ケースの前方、後方)
不等辺アングルも112cm程度の長さならケースの組み立て後からでも余裕をもって内部へ送り込めます。


Detolf_kai_16.jpg

アップにするとこんな感じです。
すでにガラス棚板を乗せた画像を使っていますが、、、


Detolf_kai_17.jpg

分かりやすくDVDを乗せてみました。
乗せたDVD(ガラス棚板)を不等辺アングル両サイドから挟み込むイメージ。
Detolf_kai_18.jpg

上から見た図 (分かりますかね? …分かってください)

実際に組みあがった連結デトルフの内部を計測したところ、ケースの内寸は113cm。
ガラスを乗せるための不等辺アングルは、側面のガラスに干渉しないよう内寸より1cm短めの112cmにカット。

デトルフガラス38cm + 隙間5mm + 追加ガラス35cm + 隙間5mm + デトルフガラス38cm = 112cm
大体こんな感じで配置をすれば不等辺アングルにピッタリとガラスが収まるかなと。
ということで追加のガラス棚板の寸法は上のとおり、縦28.5cm、横35cm、厚さ4mmを購入。


Detolf_kai_19.jpg

そんなワケでひとまず完成です!

好きでやっているので手間は気になりませんが、なんだかんだと材料費がかさみます。
余裕でデトルフが追加購入できるくらい(´・ω・)
私の場合、棚数の増設もしているのでその分の費用も込み込みで増し増しです。

とはいえ重たいケースを複数台置くわけにもいかない私にとって非常にありがたい改造例でした。
製作方法など詳細を教えてくださった元製作者さんに感謝!

これからチャレンジするご予定の方は、作業中にガラスで怪我などなさらないよう注意してください。
よし!次はLED照明と背面ミラーの取り付けだ!


何が1番大変って、これをやりたいがために延々と部屋の片付け作業をやっていたこと(笑
デトルフの2台目を購入しようとしていたので、大変参考になりました!
追加の木板はホムセンで購入したのでしょうか?
私も連結してみようかと思っていますので参考までに、総費用額を教えて下さい。
[ 2013/07/28 05:15 ] [ 編集 ]
輝々坊主さん、こんにちは!
追加の板ですが、溝加工までしてくれるホームセンターが見つからなかったのでネットで注文しました。
費用は以下のような感じです(※I字金具・ネジ、ペンキ類のこまごまとしたものは省きました

・追加の板×2枚(溝加工込み):4,400円
・アングル×8本(4段分):3,200円
・ガラス板×2枚(縦28.5cm×横38cm)
 ガラス板×4枚(縦28.5cm×横35cm)=計6枚:6,000円
―――――――――――――――――――――――――――
合計:13,600 …ッ!デトルフ2台分('A`)


棚数の変更をしていなければ以下のような感じですかね。

・追加の板×2枚(溝加工込み):4,400
・アングル×6本(3段分):2,400
・ガラス板×3枚(縦28.5cm×横35cm)=3,000円
―――――――――――――――――――――――――――
合計:9,800


棚数の増設をしていなくても余裕でデトルフの値段を超えてしまいますね。
私は追加板用にパイン材を購入しましたが、MDF材だとだいぶ価格が抑えられるみたいです。
私の購入した店だとMDF材なら2枚で2,700円くらいでした(厚さ25mmはありませんでしたが…)
追加の板は木材によって値段も変わってくると思いますが、アングルは1本400円、ガラス板は1枚1,000円といった感じです。

1つの段にズラ~ッと並べられるようになるのは魅力的ですが、お値段的には…ですね(笑
参考になれば幸いです。
[ 2013/07/28 11:30 ] [ 編集 ]
8月12日にいただいた非公開コメントさま。

FC2ブログのシステム上、非公開コメントをいただいた方へ非公開でご返信することができないため、
このような形で回答させていただきます。ご了承くださいませ。

・木材加工を請け負ってくれる業者さん
 ストーリオ株式会社さん(http://www.storio.co.jp/diy/

・ガラスの加工・切り売り業者さん
 コーワガラスショップさん(http://www.kowa-g.jp/

上記、インターネット店舗にて購入いたしました。
どちらのお店もオンライン上で簡単に自動見積もりができるので便利ですよ!
[ 2013/08/13 21:53 ] [ 編集 ]
いちの様

丁寧な解説ありがとうございます。嫁の許可も降りたので本格的に購入を検討してみようと考えています(笑)

デトルフが欲しかったのですが、収納力でJajanやオクタにしようかとも思っていました。連結できれば問題解消です。

照明の紹介も楽しみにしてます!
:-)
[ 2013/08/14 06:39 ] [ 編集 ]
参考になったのであれば幸いでございます。

デトルフは安さ故の簡素さから手をくわえやすいのも利点の1つですからね。
ひと手間掛けさえすればより好みのケースにできるのが魅力です。

デジカメの買い替えという思いがけぬ出費があったので、しばらくの間は手を出せそうにありませんが
LED照明も設置した際には記事にしたいと思います!
[ 2013/08/20 20:19 ] [ 編集 ]
このサイトを観て友人と一緒に2台のデトロフを連結できました。
ただ、後ろで3枚のガラスを並べる所が意外と隙間があったり、曲がったりして友人が割れるのではないかと心配していました。
なにかしらの対策ってしてますか?
[ 2020/01/05 21:07 ] [ 編集 ]
ヒオスさん、コメントありがとうございます!

背面ガラス3枚を並べたときに出来てしまう隙間ですが、
私はデトルフ本体付属の、背面側の両角でガラスを挟み込むL字の透明パーツを
隙間埋めとして使っています(連結した際にちょうど2本余るパーツなので材料費をケチりました)

もし見栄えよく、しっかりしたものをというならH型ジョイナーというもので隙間を埋めてもいいかもしれません。
検索してもらえばどんな感じのものか分かると思います。
丁度良いサイズのものがあるか探してみてください。

ガラスの曲がりに関しては現物を見てみないと何とも言えないのですが
デトルフは元からしてざっくり大雑把(個体差が多い)な作りをしているという話もあるので
後付けの部品を寸法通り作ったのにガラスのハマりが上手くいかないということも考えられます。

曲がりが起きていそうな箇所
背面ガラスをハメる上下板の溝とかをチェックし、溝を削り広げる等の微調整も必要になるかもしれません。
どこかしらで背面のガラスに負荷がかかってしまっているのは間違いないと思います。
ウチの背面ガラスは真っすぐ綺麗に収まっているので怪しい箇所を洗い出してみてください。
面倒かとは思いますが安全にはかえられませんので。
[ 2020/01/06 01:15 ] [ 編集 ]
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